メールマガジン(1.16)

「組織的対応の大切さ」

 過日、ブルネイ教育省の方と体育の授業の視察のためにある小学校に同行した。2年生の的当てゲームの授業が2時間目、3時間目、4時間目と連続して展開された。
授業冒頭では、「30回以上投げよう」と提案し、評価では「10回以上投げることのできた人、20回以上の人、30回以上の人」と順に挙手をさせ、目標の達成度を確認していた。また、効果的なボールの投げ方についても発問を活用して、ボールの軌跡や投動作の技術的課題にも触れ、次時間へのつなぎもなされていた。
 同学年の授業が連続することで、用具の準備も学年で共通理解ができる。また、職員室で授業の進捗状況についても学年内で即座に話し合うことができる。これは、目に見えない教務主任の時間割編成の賜である。
 授業改善に向けた個人の努力は必要である。しかし、学校という組織の中で授業の質を上げていくには、年間指導計画を含めた学校内での組織的対応の重要性を実感した瞬間であった。
日本体育大学 岡出 美則

◆◆◆◆◆◆◆◆ CONTENTS◆◆◆◆◆◆◆
□巻頭言
「組織的対応の大切さ」 
 日本体育大学 岡出 美則
□ 令和6年度冬の研修会について
□ サークル提案研究(第8期)募集について
□ 購読会員について
□ 事務局より
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