メールマガジン(11.26)

「主張ある授業を」
  
 「子どもが本当にやりたかったことなのか?」公開授業後の協議会で、参観者が授業者に問う場面に出会うことがある。子どもの主体性は重要である。しかしである。まずは、教師が目の前の子どもに「これを学ばせたい!」「こんな学び手や学び集団になって欲しい」という熱い思いや願い、信念を持つべきだ。「カリキュラムにあるから」「例示されているから」という理由のみで教材選択をするのではなく、「なぜその教材なのか、何を学ばせたいのか」を教師自身が明確にすることが大事だ。
 先日、熊本市の授業研究会に呼んでいただいた。午後の公開授業の前にも体育授業を2つ参観させていただいた。3本とも授業者には明確な「主張」とオリジナリティがあった。子どもたちは「やらされている」ようには全く見えず、主体的に学び合う姿だった。子どもの主体性と教師の指導性がともに発揮されていた。同人には当たり前かもしれないが、今こそ「主張ある授業を、主張ある授業研究を」と求めたい。
研究委員長 鈴木 聡(東京学芸大学)

◆◆◆◆◆◆◆◆ CONTENTS◆◆◆◆◆◆◆
□巻頭言
「主張ある授業を」
 研究委員長 鈴木 聡(東京学芸大学)
□令和6年度冬の研修会のお知らせ
※開催要項(PDF)を添付します。
□事務局より
 ・会員マイページ運用開始について
 ・年会費の納入のお願い
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