「体育授業研究会の未来像」
本会の立ち上げ当初は年に一度全国大会開催と「体育授業研究」を発刊することが主な取り組みだった。夏に向けた準備は忙しいながら楽しみでもあった。会が終わると魂が抜けたような心地になっていた。しかし時間が経つと「もう少し会員に還元できることはないか」と考え始め、理事会に「冬(12月)に小規模の研修会を開催してはどうか」と提案した。2学期終了前後の開催時期は、現場に勤務する先生方にとって日程調整が難しい。それでもこの取り組みを通してもっと本会を知ってほしい、との思いを最終的に受け入れていただいた。
ベースボール型の授業づくりをテーマに2009年12月に第1回冬の研修会を学芸大世田谷小で開催したが、学校の会議室で収まるほどなので60名程度の参加者だったはずである。それでも会を終えたときの充実感は夏の大会と同じくらいに感じられた。以降、学芸大世田谷小から八千代市立勝田台小、現在は学芸大竹早小中に会場の提供をいただいている。1日開催ということで参加人数は制限せざるを得ないのだが、この会へのリピーターが確実に存在しその方々の口コミで会の存在が知られるようになっている。
さて8月の総会にてSNS活用を検討する提案が報告され、「会員拡大」と「会員への情報提供」にどんな手立てが効果的か事務局内で検討が始まった。既知の会員は全国大会と冬の研修会に多く集い交流が深まる。対面のよさが本会の持ち味だが、コロナ禍で実施されたオンライン対応によって新たな戦略が生まれた。会員拡大には現状や実態に合った方策があるはずだ。会員と新しい仲間とがつながる集いの場としても、2回の大会開催と同様に期待が膨らむ。未来を担う方々の集いの場がSNS活用によって生まれるよう検討と準備を進めていきたい。
体育授業研究会 理事長 内田雄三(白鴎大学)
◆◆◆◆◆◆◆◆ CONTENTS◆◆◆◆◆◆◆
□巻頭言
「体育授業研究会の未来像」
体育授業研究会 理事長
内田雄三(白鴎大学)
□令和6年度冬の研修会のお知らせ
□機関誌『体育授業研究』第27巻について
編集委員長 三田部 勇(筑波大学)
□事務局より
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